英検一級を受験するにあたって、ベースとなる英語力が高くない私(海外経験なし、英語はほとんど話せない、日常生活で英語を使う機会は皆無)には、
英語力そのものをあげるような対策(英字新聞を読むとか多読をするetc)よりも、
英検一級という試験に特化した対策が有効でした。
具体的にはパス単を使って単語を覚えること、過去問にできるだけたくさん、早い段階で取り組むことです。
このあたりのことは、前に記事にしました。
英検1級対策では時間配分が大切
過去問を中心に据えた学習には、重要なポイントがあります。
それは過去問を解く際に、時間配分をしっかり行うことです!
実際の試験で力を出すには、この時間配分が非常に重要だと思います。
自分の力を出し切るためには、練習(過去問)でしっかりと時間配分を身に着けて、本番は淡々と時計に従って練習通り問題をこなすのみです。
時間配分を行うことで、緊張した状況でも落ち着いて問題に取り組むことができるようになります。
英検1級一次試験の概要
英検一級一次試験の試験時間は、筆記100分、リスニング35分、計2時間15分です。その間、集中力を保ち続ける必要があります。
実際は一時間ぐらい前に着席し説明を聞いたりするので、3時間ぐらい座っていなきゃならず、結構疲れてくるんですよ。
時間配分をしっかりして身につけておけば、集中力を途中できらすことなく、2時間15分を耐え抜くことができます。
一次試験の内容
一次試験の内容は、以下の通り。
1.語彙問題25問
2.350語程度の長文2本(語句補充)
3.長文3本(内容一致選択)
4.英作文
5.リスニング
1~4の筆記を100分で終わらせます。
100分経過後、リスニング(35分)が始まります。
時間配分は、リスニング以外の1~4で必要ですね。
旺文社の過去6回全問題集には、以下のような時間配分が目安とされています。
1.語彙問題25問を15分
2.長文2本を15分
3.長文3本を40分
4.英作文25分
これを基準に過去問を解きながら、自分の得意不得意に合わせて変えていけばいいと思います。
ちなみに私は、必ず英作文から書き始めました。
というのは、英作文を最後に持ってくると、仮に時間が足りなくなって書き終わらない場合、リスニングが始まっちゃうんですよ。
英作文は未完成で出しては絶対にいけません。
内容が多少しょぼかろうが、とにかく最後までしっかり書き終えてれば、十分合格点に達することができます。
反対に、どんな素晴らしい英作文でも未完の場合は基準点に達することができません。
難しいテーマが来ても焦らず取り組めるよう、私は試験開始直後に英作文を書くことにしていました。
これは私的には大正解でした。
というのは英検の長文を5本読んだ後ってとにかく疲れていて、正直、英作文を書き上げる力が残っていないのです。
はじめのパワー満開の状態で、英作文を一気に書き終えることで、落ち着いて語彙問題や長文に取り組むことができました。
私が実際行っていた時間配分
自分の得意不得意に合わせて試行錯誤した結果、以下の順番と時間配分が私には最適でした。
1.英作文を25分で書き終える
2.語彙問題25問を10分で解く
3.長文2本は1本あたり7分、2本で15分以内に解く
4.長文3本は1本目を10分、2本目15分、3本目20分の計45分で解く
とにかく細かくシュミレーションをして、本番で実践できるよう過去問をこの配分で繰り返しときました。
英作文
英作文は、テーマに対する自分の意見とその根拠を3つあげなくてはなりません。
まず自分の意見を述べ、根拠1、根拠2、根拠3、結論の5パラグラフ、ですね。
はじめ3分で、英作文の骨格を日本語でメモ書きします。
ここで何を書くか決める。3分しっかり使います。
メモ書きに従って一気に根拠1~3と結論を20分で書き、最後の2分で見直しします。この言直しではスペルミスや単純な文法ミスだけ拾います。
これで25分。これ以上の時間はさけません。
英作文は凝ろうと思えばいくら時間があっても、足りません。
私は高得点は狙わず(というかそんなの書けないし)、合格基準に達すればOKだと思っていたので、クオリティはあまり高くなかったと思います。
英作文も、過去問集の特典で、旺文社のサイトから実際の試験で使われる用紙があるので、これをダウンロードして使います。
自分が何行書くのに何分で書けるかという感覚がつかめるからです。
語彙問題
25問を10分で解きます。
1級の語彙問題は、TOEICのような文法知識を問うものや似た語彙などの紛らわしいものは出題されません。
ゆえに、知らないものは深く考えたところでまったくわかりません。
わからないものはあたりをつけてマークし、一気に解いていきます。
15分かけてもいいのですが、わたしは最後の長文に時間を使いたかったので、語彙問題を解く時間を削りました。
長文は時間をかけて解けば正解できるからです。
長文2本
350語ぐらいの長文が2本。
空欄穴埋めです。話の流れ、論理的展開をしっかり捉えて読むことがポイントです。
英検1級の長文は漠然と読んでいては解けないのです。
英文の読み方は以下の参考書がおすすめです。
1本を7分で解きます。
長文3本
これが筆記試験の一番肝になるんじゃないでしょうか。
500語の長文が2本、800語の長文が1本。
私は500語の長文2本はそれぞれ15分、最後の800語の長文のために20分を割きました。
というのは、800語の長文って長いけど、内容は他の2本と比べるとたいして難しくないんです。
丁寧に読んでいけば、必ず正解できるので、重要な得点源になります。
実際の試験では、5分近く時間が余ったので、その時間を使ってリスニングの設問をガンガン先読みしました。
少しでも時間を余らせ、リスニングの先読みに使う、これも重要ですね。
自分の最適なパターンを見つける
時間配分をしっかり意識することで、2時間15分、集中力を保つことができます。わからない問題があっても、時間配分に従って淡々と進めることで、落ち着いて問題にとり組むことができます。
自分の得意不得意に合わせて、時間配分は変えていけばいいと思います。
私の中では、英作文は一番初めに25分で仕上げると、そこから勢いがついて一気に問題に集中できましたね。
過去問を本番の時間を意識しながら解くことで、自分なりの最適パターンが見つかります。